おもてなしで、仕事の価値をあげていくこと

 15日付「読売新聞」に『世界が驚く7分清掃』と題して、JR東日本テクノハードテエッセイの
専務 矢部輝夫氏のインタビュー記事が掲載されていました。

こちらの会社、新幹線の清掃をする会社ではあるのですが、とにかく見頃に早く、感じよく、楽しく
的確に掃除をするといことで今、アメリカのCNNからも「7分間の奇跡」とよばれ、世界からも注目を浴びています。

以前、私もTVでその様子の特集を拝見したこともありましたし、もちろん、新幹線に乗る前に
お客としても、その様子を拝見させていただいたことは何度もあります。ヘッドレストカバーを取る作業や、椅子を回転させて、同時にゴミや不審物が落ちていないかなどチェックするときの手さばき、動きは本当にお見事だなと感動した覚えがあります。それも私よりも年上の女性のスタッフの方がそれを見頃にスマートにされているのです。きっとその可憐な立ち居振る舞いの裏には、相当な力や体力も必要なお仕事なのではないかと思います。

記事にも、日本人には、本来マニュアルにはない想定外のことでもどんどんやっていける「おもてなし」の強みがあると。

そして、その仕事ぶりは、スタッフの皆さんもただ、車内をきれいにするという本来の仕事以外のことでも、気づいたことを取り入れて実践、形にされているとのこと。目の不自由なお客様をみて、座席まで案内する従業員、
お客様に待っている間、目でも楽しんでいただけるように夏はアロハシャツ、冬はサンタクロースの衣装をきて、車内の清掃を行っているそうです。

すべてこれは、スタッフの中から気づき、行動化されているもので、JR東日本の指示に従って、清掃すればいいという会社から、「おもてなし」の会社に意識が変わり、会社が生まれ変わったと。ますます注目されることで、「私たちがJRを引っ張っている」という気持ちも生まれているという気持ちが芽生え、日々行っているとおしゃっています。
素晴らしいですね!

まさに、ドラッカーも提唱していました、有名な話。石工の話なのだなと。
(ドラッカー著『マネジメント 下』より)

教会を建設している三人の石切り工の昔話がある。
彼らは何をしているのか?と聞かれたとき、
第一の男は、「これで暮らしを立てているのさ」と答えた。
第二の男は、つちで打つ手を休めず、「国中でいちばん上手な石切りの仕事をしているのさ」と答えた。
第三の男は、その目を輝かせ夢見心地で空を見あげながら「大寺院をつくっているのさ」と答えた。

同じ仕事をしていても、持っている目標やゴールが見ているか見えていないかによって、仕事に取り組みマインドがまったく異なってくるということ。

矢部専務は、まさに最後に 
『私は従業員に、皆さんは、世界に冠たる新幹線のメンテナンスを清掃という面から担う
技術者だ」と言ってきましたとおっしゃっておりました。

やはり、『7分間の奇跡」と呼ばれ注目される組織になている裏には、このようなリーダーの
スタッフに対しての熱い想いがしっかりと末端までもしっかりと伝わってこそ。ここに鍵が
あるように感じました。

仕事が終わって新幹線からゴミをまとめて降りたとき、ドアサイドでビニールを持って、
おかえりなさい、ありがとうございますとすぐ笑顔で受け取って下さり、心が和んだ
ことが多々あります。

CA時代、キャビンの清掃を時間がないときは手伝っていた経験から、時間との戦いで
機内はとても笑顔で清掃する余裕なんて現場ではなかなか出来ないものです。
それが理解できるだけに、その清掃という枠を超えて、自身の仕事の価値を上げていくということ、
本当に素敵だなぁと感動するのです。


コメント

タイトルとURLをコピーしました